【エネージュUW】はヤマト住建の中でも最上位商品です。
ヤマト住建【エネージュUW】の標準仕様は、主に以下の3つを軸に考えられた仕様です。
- 長寿命
- コストパフォーマンス
- 高性能
とはいえ、
他社と何が違うの?
何が標準仕様で、何がオプションなの?
という疑問が湧きますよね。
そこで住宅業界で4年働いている私が、ヤマト住建のホームページを片っ端まで目を通して標準仕様をまとめました。
他サイトでも『どこよりも分かりやすく解説』なんて書いてありますが、これほど画像を引用して解説した記事は今のところ見当たりません。
恐らく、どのサイトよりも分かりやすいです。
ヤマト住建がなぜ人気か、なぜ高性能と言われるのか。
ヤマト住建の標準仕様から伝わる本気を、プロ目線で解説します。
ヤマト住建の【断熱仕様】
ヤマト住建エネージュUWは、ダブル断熱が標準仕様です。
下記が断熱の全体像です。
基本的には『ウレタンフォーム』という断熱材を使用しています。
ウレタンフォームは気密性が取りやすく、断熱性も高い商品なので標準仕様で採用する住宅会社が多いです。
- 基礎断熱
- 外壁断熱
- 屋根断熱
の順に見ていきます。
基礎断熱
主に、下からの冷気や暖気をシャットアウトする基礎断熱。
ヤマト住建の基礎断熱の厚みは以下のとおりです。
- 底板 → 50mm
- 立上り → 100mm
この仕様は一般的な住宅会社が施工する断熱材と比較して、倍の厚みがあります。
断熱性に力を入れていることが伝わる仕様です。
壁断熱
主に、外気温が室内に伝わらないようにする壁断熱。
ヤマト住建【エネージュUW】の壁断熱材は以下の通り。
- 硬質ウレタンフォーム保湿板 50mm
- ビーズ法ポリスチレンフォーム保湿板 65mm
合計115mmの厚みです。
住宅業界人目線で言うと、外壁の断熱に関しては『他社より少し秀でているかな』という感じです。
屋根断熱
主に、太陽光の熱や降りてくる冷気をシャットアウトしてくれる屋根断熱。
ウレタンフォームが上下合わせて150mm施工されています。
ここに関しては、高性能を謳う住宅会社であれば『標準的な仕様かな』という印象です。
屋根断熱という部分を評価したい
屋根断熱にしているという点では、個人的にポイントが高いです。
多くの会社が低コストを理由に採用している天井断熱は、屋根裏が灼熱になります。
下記図が分かりやすいです。
コストを上げてでも断熱性を高めたいというヤマト住建の想いが伝わってきます。
ヤマト住建の【トリプルサッシ】
現代の住宅は、2枚のガラスの間に空気層を設けたペアガラスという窓が主流です。
しかし、ヤマト住建【エネージュUW】はさらにもう1枚ガラスを追加したトリプルガラスが標準となっています。
下記がヤマト住建のサッシ。
家の内と外の間に2つの空気層があることで、外から伝わる熱を大幅にシャットダウンしてくれます。
ヤマト住建のサッシについて、もう少し詳しく解説します。
樹脂製フレーム
ヤマト住建【エネージュUW】のトリプルサッシは、枠が樹脂で出来ています。
従来主流だったアルミ枠と比較して、熱を通しにくいです。
結露のリスクが低いことも特徴です。
アルゴンガス封入
トリプルガラスの間には、アルゴンガスが封入されています。
空気とアルゴンガスでは、熱伝導比率が違います。
- 空気・・・0.024W/㎡・K
- アルゴンガス・・・0.016W/㎡・K
上記の値が小さいほど熱を伝えにくいです。
つまり、アルゴンガスが封入されたヤマト住建のサッシは断熱性に優れています。
ヤマト住建の【熱交換換気システム】
現代の家は、窓を開けて換気するという考え方ではありません。
せっかく冷やしたり温めたりした空気を逃さないよう、機械で換気します。
新鮮な空気を室温に近い温度にして室内に取り入れます。
せっかく空調した室温を損失しないので、エアコンの省エネにもなります。
ヤマト住建の【性能値】
ヤマト住建といえば『性能』と言えるぐらい、ヤマト住建は性能に力を入れています。
ホームページにはUa値とC値が公表されているので、解説します。
Ua値
Ua値・・・外皮平均熱貫流率
この数値が低いほど外部へ熱が逃げにく、省エネルギーな住宅になります。
ヤマト住建エネージュUWのUa値は0.28W/㎡・Kです。
上記画像内で『北海道の寒冷地基準以上の性能値』と記載してあります。
大手ハウスメーカーのUa値が0.5W/㎡・K前後であることを踏まえると、この数値は簡単に真似できない数値です。
C値
C値・・・相当隙間面積
家全体の隙間を集めた場合、どれだけの隙間があるかを表す数値。
C値の数値が低いほど、気密性は高いです。
ヤマト住建【エネージュUW】のC値は0.5c㎡/㎡以下です。
C値0.5を切る会社は、かなり高性能と言えます。
家全体でざっとハガキの半分程度の隙間があるというと、イメージしやすいです。
気密性が高ければ、冷暖房された空気が外に漏れません。
エアコンの省エネにもなります。
ヤマト住建【エネージュUW】の【基礎】
基礎は主に2種類あります。
- 布基礎
- ベタ基礎
これに関しては、下記の画像が分かりやすいです。
ベタ基礎は上記写真のように、家の下全てが鉄筋とコンクリートで覆われています。
布基礎だと、周りはコンクリートですが中は土のまま。
耐震強度やシロアリからの防御力という観点で言うと、ヤマト住建のベタ基礎のほうが有利です。
建築工法
ヤマト住建【エネージュUW】の建築工法は下記画像の通りです。
ヤマト住建の工法を分かりやすくまとめると、以下の通り。
木造軸組…従来からある木造住宅の建築工法
金物工法…木造軸組を更に強化する工法
パネル工法…現在主流の地震に強い工法
制振ダンパー…地震の際に揺れを制御してくれる装置
上記4つを組み合わせた、強固な構造です。
1つずつ、もう少し詳しく解説します。
木造軸組工法
木造軸組工法は、縦方向の木材である柱と、横方向の木材である梁を組み合わせて作られる建築工法です。
以下のメリットから、日本家屋の建築は木造軸組工法であることが多いです。
- 建築費用を抑えられる
- 間取りに自由が利く
- リフォームしやすい
下記は木造軸組工法のイメージです。
金物工法
木造軸組工法は先程のメリットの反面、耐震性に強くないというデメリットがあります。
理由は、木材を接続するときの加工方法に問題があるためです。
下記画像が分かりやすいです。
画像左側に、在来仕口と表記があります。
この接続方法は木材を欠き取って組み合わせるので、どうしても部分的に弱くなってしまいます。
対して画像右側の『金物工法』を使っての接続方法であれば、木の欠損がかなり減ります。
パネル工法
ヤマト住建は木造軸組と金物工法の構造体に、外からパネルを貼り付けます。
下記画像が分かりやすいです。
これにより、建物の強度がさらにアップします。
面が出来るので、揺れやねじれが起きにくくなるんですね。
制振ダンパー
さっきのパネル工法というのは正直珍しいものではなく、むしろ今主流の建築工法です。
対して制振ダンパーが標準装備というのは、他社より一歩先にいってる印象を受けます。
下記がヤマト住建採用の制振ダンパー。
『evoltz(エヴォルツ)』という商品です。
上記写真の太い部分にオイルが入っており、家が揺れた際にそのオイルが揺れを吸収してくるというカラクリです。
その実力は確かなもので、少しの揺れでも効果を発揮してくれるのが特徴です。
百聞は一見にしかずなので、下記動画を見てください。
耐震は”耐える”であって、揺れるのは揺れるんですよね。
対して”制振”は、上記動画のように揺れを制御してくれます。
耐震等級
耐震等級は1〜3まであり、最高等級は3です。
ヤマト住建の家は、ホームページでの表記が下記画像のように『耐震等級3″相当”』です。
これは耐震等級3を取得できる見込みですが、認定された耐震等級3ではないことを意味します。
耐震等級が気になる方は、長期優良住宅や性能表示制度で耐震等級3を認定してもらえるか、営業マンにしっかり確認する必要があります。
ヤマト住建の【防蟻処理】
ヤマト住建の防蟻処理は、ホームページに記載がありませんでした。
そこでヤマト住建立川店のブログを参照し、株式会社エコパウダーの『エコボロンPRO』を使用していることを確認しました。
エコボロンPROの特徴は下記の通り。
エコボロンPROのメリットとデメリットを解説します。
エコボロンPROのメリット
- 基本的にノーメンテナンスでOK
- 人体にはほぼ無害
従来の防蟻処理剤は揮発するので5年に1度程度の再施工が必要でした。
しかしエコボロンは揮発しないので、基本的にはノ―メンテナンスです。
さらに、従来の防蟻処理剤と違い、人には優しくシロアリには厳しい防蟻処理材です。
理屈としては下記の通り。
ホウ酸塩はシロアリだけでなく、ゴキブリも苦手とする薬剤です。
エコボロンPROのデメリット
- 水で流れてしまう
雨は関係ありませんが、床下浸水などした場合には再施工が必要となります。
ちなみに、施工風景は以下の感じです。
ヤマト住建の仕様
長く済む家は外観、内観も気にしたいです。
好みの見た目の方が居心地がいいし、気分が上がりますよね!
ヤマト住建の外観、内観について解説します。
ヤマト住建の【外装材】
ヤマト住建の外装材は、ホームページに詳しく記載されていませんでした。
そこでインターネット上で調査したところ、標準はサイディングという外壁でした。
サイディングの特徴は以下の通り。
- コストパフォーマンスが高い
- 色や柄が多く、不満の少ない外壁材
- 30年の塗膜保証があり、メンテナンス費用が抑えられる
ヤマト住建が採用しているサイディングの一例を紹介します。
ヤマト住建のサイディング ASAHI TOSTEM
ヤマト住建住まいのギャラリー滋賀店にASAHI TOSTEMのサイディングサンプルがありました。
下記記事参照。
ASAHI TOSTEMのサイディングを使用した外観は以下の通り。
カッコいいですね!
ヤマト住建のサイディング ニチハ
ヤマト住建立川店のフェイスブックには、ニチハのサイディングが標準とありました。
下記参照。
https://m.facebook.com/yamatojktachikawa/videos/業界初30年以上長持ちのサイディング/431859828103039/
ニチハのサイディングを使用した外観は以下の通り。
こちらもカッコいいです!
ヤマト住建の【床材】
ヤマト住建の内装は、床材について記載がありました。
床材は無垢材が標準です。
無垢材は天然木材のことで、肌さわりが良く、床暖房がなくても冷えないのが特徴です。
また、天然素材のためハウスシックの原因になりにくく、人に優しい素材です。
デメリットは、柔らかいので傷が付きやすいです。
ヤマト住建の【外観】
外観は分かりやすいよう、ヤマト住建のモデルハウスを2つピックアップしました。
ヤマト住建を知っている方からすると、ヤマト住建っぽさが出ていると感じる外観です。
凸凹感とか、屋上がある感じとか。
正直、モデルハウスの外観はパッとしないですね。。。
ヤマト住建の【内観】
ヤマト住建のモデルハウスの内観を2つピックアップしました。
床材が自然素材かつ、天井にも木目の材料を使用することで温もりを感じる内装です。
ホテルライクよりも、木の温もりがある家が好きな方にピッタリです。
個人的には、この雰囲気大好きです!
ヤマト住建の保証制度
ヤマト住建の保証は、かなり頑張っている印象です。
下記は構造や防水といった、家の中でも特に重要な部分に対する保証です。
住宅瑕疵担保険・・・万が一住宅会社が倒産しても、不具合があった場合にはメンテナンス費が支払われる保険。
日本では、どこの住宅会社もマストの保険になっています。
ただ、この保険期間は法律で10年と決まっているため、10年の保証をしている会社が多数です。
しかし、ヤマト住建は20年の保証。
かなり無理をしているんじゃないかってぐらい、手厚いです。
ヤマト住建の設備の保証
ここで言う設備とは、IHやガスコンロ、給湯器などのことを指します。
このあたりの保証は一般的に5年です。
対してヤマト住建は10年の長期保証が標準。
ここに関しても他社より頑張っている印象を受けました。
ヤマト住建の水
ヤマト住建は【ミクロス ウォーターシステム】を導入しているとホームページに記載があります。
具体的には、下記のようなシステムです。
家の水道は、道路の下を通っている給水管から流れてきます。
その水が家の中に入る前に浄水にしてしまうシステムが、ミクロス ウォーターシステム。
『家のどこの蛇口をひねっても浄水が出てくる』という優れものです。
ヤマト住建【エネージュUW】標準仕様まとめ
住宅会社の標準仕様は、その会社の考え方が詰まっています。
ヤマト住建エネージュUWのキャッチコピーは『世界基準を実現させる、省エネ性能No.1住宅』です。
それがしっかり伝わってくる、断熱仕様と性能でした。
外壁断熱材が、一部だけビーズ法ポリスチレンフォーム保湿板ということで、全てが硬質ウレタンフォーム保湿板でないのが少し残念でした。
が、全てを良いものにしていくと、家の価格はどんどん上がります。
コストパフォーマンスを追求した結果と考えれば、良く出来た標準仕様です。
その他、もっと詳しく知りたいという方は実際に展示場に足を運んでみることをオススメします。
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