アイ工務店の標準仕様は、かなり豪華です。
他社ではオプションであることが多い照明やカーテン工事が標準に含まれていて
コスパが良い
という声もたくさんあります。
他には地盤改良費用の支払い上限が設定されていて、ユーザーとして安心できる制度を用意してくれていたりします。
この記事では住宅業界で4年働いている私が、アイ工務店のホームページやカタログを片っ端まで目を通して標準仕様をまとめました。
6000字超の文字と31枚の画像を使用して解説するので、冗談抜きでどこのサイトよりも分かりやすいです。
この記事を最後まで読めば、アイ工務店のほとんどを知ることが出来ます。
※当記事はアイ工務店のホームページ、及び2022年6月に取り寄せたアイ工務店のカタログを引用して解説しています。
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アイ工務店の【特徴】
標準仕様の前に、アイ工務店の特徴を5行でまとめます。
- 坪単価は50万円〜80万円 (当サイト調査)
- 標準仕様が豪華でコスパに優れている
- 最近は性能にも力を入れている
- 引き抜きの営業マンが多いので、営業マンが優秀
- デザイン力が高い
デザインは下記参照。
かっこいいですよね!
では、アイ工務店の標準仕様を解説していきます。
アイ工務店の【地盤調査と地盤改良】
どこの会社も、家を建てる前には地盤調査を行います。
用意した土地が、家を支えられる地盤か確認するためです。
地盤調査は下記のような機械を使用して行います。
アイ工務店が採用しているスウェーデン式サウンディング試験は、鉄製の棒をぐるぐる回しながら地面に挿入していき、地盤の強さや層を確認する方法です。
地盤が弱い場合は地盤改良
地盤が弱いと判定された場合には、地盤改良工事を行います。
アイ工務店では、一般的に下記方法で地盤改良をします。
一般的には、画像左の砕石方法を採用します。
砕石方法では支えきれない弱い地盤の場合は、画像右側の鋼管杭打設法を採用します。
鋼管杭打設法になると施工費が高くなる傾向にあり、家の予算がかなり辛くなってきます。
アイ工務店の【ベタ基礎】
アイ工務店の基礎は、ベタ基礎です。
どんな地盤にも適用できる、優秀な基礎です。
基礎は下記2種類あります。
ベタ基礎…地耐力20〜30N/㎡
布基礎…地耐力30N/㎡以上
地耐力は言葉とおり、地盤が耐える力。値が大きいほど地盤の耐える力が強いです。
地盤の強さが20N/㎡の場合、ベタ基礎であればしっかり支えることができるということです。
よりしっかりした基礎構造を標準仕様にしてくれていることは、施主として嬉しいですよね。
アイ工務店の【構造】
アイ工務店の構造は、他の木造住宅会社と比較して大きく変わる部分はありません。
現在普及している木造建築の工法としては、一般的に信頼ある施工方法となっております。
ただ一部、他社では採用していない全棟耐震設計診断システムや防振吊木(ぼうしんつりき)というものがあるので、そのあたりも含めて解説していきます。
金物工法
金物工法は、柱と梁を繋ぐ際に金物を使用します。
金物で柱と梁を繋ぐ工法は、今主流の強度がある工法です。
木を欠損しない金物工法は、耐震性や耐風性の高い工法です。
剛床工法
アイ工務店の剛床工法は、梁に28mmの構造用パネルを貼り付けていく方法です。
床の剛性が強くなるので地震や台風など、横向きの力に強くなります。
24mmの構造用パネルを使用している住宅会社も多い中28mmの構造用パネルを採用しているアイ工務店は、構造に力を入れていると言えます。
5倍耐力壁
耐力壁・・・柱と梁の木組にパネルをはり、耐震性などの強度を持たせた壁のこと。
アイ工務店の耐力壁は5倍耐力壁というものです。
一般的な木造建築は、この工法で耐震性を保ちます。
耐震等級
アイ工務店の耐震等級は『最高ランク相当を確認』とカタログに記載がありました。
耐震等級は3が最大なので、耐震等級3相当の強さがあるということです。
耐震等級は下記を参照。
それからアイ工務店は耐震等級3相当を確認するために、全棟耐震設計診断システムというものを導入しています。
自社でここまでしていることは、建物に対して責任を持っているように感じます。
ただ、耐震等級3の認定がされているわけではないので、そこに関しては残念です。
制振ダンパー
アイ工務店のオフィシャルブログには、FRダンパーが標準採用と記載されていました。
下記がそのオフィシャルブログです。
https://www.ai-koumuten.co.jp/blog/kansai/sakaiizumikita/20171201/37704/
FRダンパーは比較的安価に導入できるのが特徴でしたが、2022年5月に出荷停止となりました。
下記が、FRダンパーを製造している3Mのホームページです。
現状、販売停止と表示されています。
今のアイ工務店標準の制震ダンパー
となると、今現状はどんな制振ダンパーを採用しているのか。
同じく下記アイ工務店のオフィシャルブログを確認すると、MIRAIEを採用した物件がありました。
https://www.ai-koumuten.co.jp/blog/etc/20161120/31439/
そして下記がMIRAIEです。
MIRAIEは建物の売れ幅を最大95%減する、高性能な制震ダンパーです。
制震ダンパーの中でも、性能面では頭1つ飛び抜けた優秀な制震ダンパーです。
アイ工務店は営業会社であり、施工は各地の工務店が下請けとして行っています。
そのため、地域や下請け工務店によって違う制震ダンパーを採用している可能性もあります。
アイ工務店を検討の際は、営業マンに『どの制震ダンパーが標準仕様ですか?』と確認してみましょう。
防振吊木
『ぼうしんつりぎ』と読みます。
吊り木は天井の板を、上から吊っている材料です。
通常は木で板を吊りますが、それだと2階の歩く振動などが1階の天井にまで響き、音が伝わってしまいます。
アイ工務店はこんな些細な部分にも目をつけ、2階の音が1階に伝わりにくいよう、金物で製造された防振吊木を標準採用しています。
アイ工務店の【防湿・防蟻対策(白アリ対策)】
【防湿・防蟻対策】は構造と同様、家の寿命を保つために大切な部分です。
アイ工務店ではベタ基礎の下に防湿シートを施工することにより、地面からの湿度をシャットダウンしています。
また、そのシートのおかげでシロアリが侵入してくることも阻止しています。
この工法は珍しいものではなく、ほとんどの住宅会社が施工しています。
どこの会社もしているからこそ、防湿シートは必須とも言えます。
アイ工務店の【断熱仕様】
アイ工務店の断熱材は、吹付発泡硬質ウレタンフォームです。
漢字部分は『ふきつけはっぽうこうしつ』と読みます。
断熱材の中では比較的性能が高い断熱材であり、涼しく、暖かい家づくりをしている住宅会社はこぞってウレタンフォームを使用している印象があります。
費用が安価なので、住宅のコストパフォーマンスにも貢献します。
アイ工務店の【透湿・遮熱シート】
熱を妨げてくれるのは断熱材だけではありません。
アイ工務店は、屋根に透湿・遮熱シートを施工しています。
太陽光がもろにあたる屋根は、断熱材だけでは熱を防ぎきれません。
そこで遮熱シートを施工し、より熱をシャットダウンします。
ここまでしている住宅会社は多いとは言えないので、アイ工務店は頑張っている印象を受けます。
アイ工務店の【サッシ】
サッシ(窓ガラス)は断熱性に大きく関与します。
見るべき項目は主に下記の4つ。
- ペアガラスである → 2枚のガラスで熱をカット
- アルゴンガスが封入されている → 空気より熱を伝えないガス
- Low-eガラスである → 熱を反射してくれるガラス
- 樹脂サッシである → 従来のアルミより熱を通しにくい
この4点が採用されていれば、高性能なサッシと言えます。
アイ工務店のサッシは、上記4点をすべて満たしています。
ただ、樹脂サッシはオプション疑惑ですね。
この記載方法は外側がアルミで、内側が樹脂のアルミ樹脂複合サッシが標準採用と予想します。
アルミ樹脂複合サッシの場合は少し性能が下がってしまいます。
ここは、営業マンにしっかり確認してください。
アイ工務店【性能値】
下記が、アイ工務店のカタログに記載されていた性能値です。
アイ工務店って性能に力をいれているイメージがなかったので、正直驚きました。
Ua値とC値について、それぞれ解説します。
C値
C値・・・相当隙間面積
家全体の隙間を集めた場合、どれだけの隙間があるかを表す数値。
C値の数値が低いほど、気密性は高いです。
アイ工務店のC値は0.4c㎡/㎡です。
家全体でざっとハガキの半分程度の隙間があるというと、イメージしやすいです。
C値は1c㎡/㎡以下であれば高気密と言われるので、アイ工務店の0.4c㎡/㎡は他社と比較しても高性能な部類に入ります。
Ua値
Ua値・・・外皮平均熱貫流率
この数値が低いほど外部へ熱が逃げにく、省エネルギーな住宅になります。
アイ工務店のUa値は0.46W/㎡・Kです。
0.46W/㎡・Kという数値については、下記の『HEAT20』を参考にすると分かりやすいです。
表の見方は以下の通り。
G1水準 < G2水準 < G3水準
G3水準が一番暖房時の負荷が低くなる=省エネかつ高性能
今の時代、最低限G2水準は取得したいなーというのが、業界人としての本音です。
アイ工務店のUa値0.46W/㎡・Kは、G2水準で言うと東京に当てはまります。
東京から西で建てるなら、それなりに省エネかつ暖かい家という枠に収まります。
まずまずといった数値ですね。
アイ工務店の【セントラル換気システム】
現代の家は、窓を開けて換気するという考え方ではありません。
せっかく冷やしたり温めたりした空気を逃さないよう、機械で換気します。
機械を通して換気することにより、
冬・・・外気を暖かくしてから室内に給気
夏・・・外気を冷やしてから室内に給気
という形で換気されます。
これにより室内の調節された温度が失われず、快適な空間となります。
取り入れる外気の温度調整は排気される空気から熱のみを吸収して行われるため、エアコンにも省エネな環境になります。
ちなみにアイ工務店の熱交換型換気システムの熱交換率は75%です。
80〜90%が一般的なので、欲を言えばもう少しグレードアップしてほしいです。
アイ工務店の【外観】
この記事の最初にも言いましたが、アイ工務店と言えば『見た目がカッコいい』という印象が強いです。
なぜカッコいいのか。
プロ目線で、使用されている屋根材と外壁材を解説します。
瓦
アイ工務店の屋根材の標準は瓦。
屋根材の中でも一番耐久性が高く、高価な瓦が標準採用はさすがです。
瓦と言えば
和風っぽくて嫌だ
という声も聞きますが、アイ工務店の瓦は違います。
平たい形状の瓦にすることにより、見た目をスッキリさせています。
アイ工務店のカッコよさの追求は、こういったところに現れています。
外壁
アイ工務店の外壁は、今一番主流のサイディングです。
基本的には30年間ノーメンテナンスで良い上、価格も他の材料と比較して高額ではないため、コスパに優れています。
見た目は下記参照。
色、柄は豊富な種類から選択できるので一例ですが、カッコいいですよね。
タイルも選択できる
オプションですが、下記のようなオリジナルタイルも採用可能です。
外壁材の中で一番耐久性が高いのはタイルです。
基本的にはノーメンテナンスでOKですが、初期費用が高額というデメリットがあります。
見た目もタイルのほうがかっこいいので、予算がある方は検討してみても良いです。
アイ工務店の【照明・カーテン】
アイ工務店はコスパが良い
と言われる大きな要因の一つは、やはりコレです。
照明とカーテンが標準に入っている住宅会社は、かなり珍しいです。
照明とカーテン合わせて30万円分が標準仕様で見てあります。
分かりやすく解説すると、下記の通りです。
私の実務経験から言うと30坪の家で、照明とカーテンで平均20万円ずつかかります。
とすると、合計で40万円。
他社であれば40万円の追加工事が待っているところ、アイ工務店なら10万円の追加工事で良いというわけです。
契約後に金額が大きく上がらないための、アイ工務店なりの配慮ですね!
アイ工務店の【省令準耐火構造】
『しょうれいじゅんたいかこうぞう』と読みます。
この構造が標準仕様というのも、珍しいです。
手続きや工事が少し面倒なので、嫌がる住宅会社が多いんですよね。
- 外部からの延焼に強い
- 各部屋が燃えにくい
- 他部屋への延焼が遅い
つまり燃えにくく、燃えたとしても避難する時間が確保できる家です。
万が一の際、命を守ってくれる構造です。
省令準耐火構造のもうひとつのメリット
省令順耐火構造は、火災保険料が約半額になるという金銭的メリットもあります。
火災保険料金の参考は以下の通り。
火災保険は30坪の家で、省令準耐火構造でない場合10年間で40万円近くかかる場合があります。
それが省令準耐火構造であれば、10年間で20万円前後で済みます。
かなりの節約になりますよね!
アイ工務店の【保証とアフターサポート】
アイ工務店の保証は下記を参照してください。
他社より優れていると感じる点は、設備保証10年です。
- キッチン
- お風呂
- トイレ
などの設備機器は、5年保証が一般的です。
その部分を10年にしてくれているのは、安心だと感じます。
まとめ
住宅会社の標準仕様は、その会社の考えを詰めて作られたものです。
アイ工務店のキャッチコピーは『家族に愛を、住まいにアイを』です。
その言葉通り、
- 他社より豪華な標準仕様
- 省令準耐火構造で家と家族を守るつくり
などから、愛を感じられる家づくりをしております。
さらにアイ工務店を知って検討する住宅会社の1社にしたいと思われた方は、資料請求をしたり展示場に足を運んで見ることがオススメです。
住宅会社を比較検討するなら住まいの窓口がオススメ
住宅会社を比較検討するなら住まいの窓口がオススメです。理由は、数ある住宅カウンターサービスの中でも掲載社数が多いからです。
どうせ比較検討するなら、最初の選択肢は多いほうが良いですよね。もちろんアイ工務店の相談もできるので、まだしていない方は利用してみてください。
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